本日は、以下の2冊の本の情報が新聞に載っておりました。
「ノアの洪水」 集英社 (3,800円)
ノアの箱舟のお話は、多分どなたもご存知だと思います。
神の怒りに触れた地上の人間も生き物もすべてが、大洪水によって滅ぼされ、わずかにノアが造った箱舟に乗った八人の人間と動物たちだけが生き残ったというお話です。
この洪水が、実際にあったものであったかどうか、説の分かれるところですが、この本は、2人の海洋地質学者が、驚くべき仮説を書いておられます。
紀元前5600年前、現在の黒海は地中海と分断された淡水湖で、水位は地中海よりはるかに低かった。
そしてあるとき、ボスポラス海峡に位置する陸地が決壊、地中海の海水がどっと流れ込んだという。
ナイアガラの滝の200倍もの水流が少なくとも200日は続いたらしい。
事実なら驚天動地。逃散した古代人が「世界の滅亡」と語り継いでも不思議はないはず。
もちろん仮説だそうですけど、なかなかにスケールが大きくて面白そうなお話ですね。(^o^)丿
「古代人のコスモロジー」 谷川健一著 作品社(1,600円)
歴史学でもなく、考古学でもない見地から、古代について考える書だそうです。
前方後円墳は、天のイメージである「ひさご」の形をあらわしたもの。
との、谷川民俗学独自の解釈や
歴史学も考古学も役に立たない世界がある。
との、著者の民俗学へのゆるぎない自信が全編にみなぎった本だそうです。 |