[PHOTO集]福島聖天-了徳院-
2004.09.27

 
大阪市福島区鷺洲2-14-1
大阪の中心である梅田(大阪駅)から、環状線で1駅。
福島駅から、徒歩10分くらいのところにあります。
梅田から歩いても、30分くらいというところでしょうか・・・。

ぱいんは、道を歩いていて、
神社仏閣を見つけると、ふらっと入って、ち ょこっとお参りをするのが好きです。
この「福島聖天」は、家に帰ってきて調べてみるまで、ずっと神社だと思い込んでいました…。
なので、柏手なんか打ちながらお参りしていたのです(恥ずかしい)
でも、家に帰ってきて、ご本尊の『聖天さん』について調べてみてびっく り〜!
『聖天さん』は、仏教の神様だったんです〜!!

聖天・・・大聖歓喜天(かんきてん)の略。

仏教の護法神の一。
ヒンドゥー教のガネーシャが仏教に入ったもの。
障害をなす魔神を支配する神とされ、事業の成功を祈るために祭られた。
形像は、象頭人身で、単身像と妃を伴う男女双身像がある。
妃は、十一面観音が魔神としての働きを封じるために現した化身だという 。
                   (広辞苑より)

分かったような分からなかったような…という説明ですね。
あまりそれ以上のことは調べられていないので、
また詳しくご存知の方がいらっしゃいましたら、情報を教えてくださいまし〜☆

お寺のご本尊(秘仏)である『聖天さん』は、
聖天尊(十一面観音菩薩)の愛称なのだそうです。
この地が海岸地帯であった当時、海で漁師に引き上げられたと伝えられています。
正しいお祈りをすればどんなに無茶なお願いでも叶えてくれるが、
怠けると逆にたたるとも言われる、ちょっとコワモテの神様なのだそうですよ〜(^^ゞ


福島聖天は、通称「浦江聖天」と呼ばれていて、
江戸時代は、浦江の名の通り、
淀川下流の低湿地帯でカキツバタの名所であったそうです。
松尾芭蕉も訪れ「かきつばた語るも旅のひとつかな」と感慨しています。

  

現在、付近の町並みには、
当時の面影をしのぶものは何もありませんが、
境内には今も、初夏になると見事なカキツバタの花が咲き乱れるそうです〜♪
初夏の頃、また訪れてみたいです!


聖天さんのご本尊は、象頭人身の男女の神が抱擁する双身像です。
秘仏なので、実物にはお目にかかれないでしょうが、
写真で見ると、とてもかわいらしいご本尊様です!

そのためか、かつては、京都・祇園の芸者さんたちも、
だんな衆に付き添われて、当地に通ったそうです。
聖天さんの周りに菜の花畑が広がり、
休日ともなると、大阪三郷から大勢の人が菜の花見物に訪れ、
のんびりと聖天参りを楽しんだそうですよ!

大正時代になると、急速に人口も増えて、
聖天さんは、庶民信仰のメッカとして、
年間100万人を超える参詣人が訪れたそうです〜☆
商店街には、250を超える商店が軒を連ね、
参詣の行き帰りの買い物客で大いに繁盛し、
「北の心斎橋」とも呼ばれていたそうです。
(商店街は今もあります・・・往時の勢いはないですけど)

が、現在は、平日の昼間、
聖天さんを訪れていたのは、ぱいん一人だけでした・・・。
浦江の聖天さんが、庶民の憩いの場所として、
かつての賑わいを取り戻すことを祈りつつ、
今回の古代史紀行はお開きにしたいと思います〜(^_-)-☆


雄雌の象さんが抱き合っているとってもかわいらしいロゴの
福島聖天-了徳院-の公式サイトはこちらです!

※携帯カメラでの撮影のため、画像が悪くて大変申し訳ありません…<(_ _)>


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