<1> <2>←<花紀行-その3-です!>

さて、今日はまあまあの時間に出発できたおかげで、まだお昼です。
どこへ行こうかと車を飛ばしていると、
車窓から『藤原宮跡』という看板が見えます。
藤原宮といえば、かの持統天皇の宮ではありませんかっ

とにかく広い…が、本当に何もない原っぱです。
写真には写っていませんが、木陰でお昼寝をしているカップル、
小さな子供連れのファミリー、果ては犬の散歩に訪れている人など多数。
本日は実にうららかな春の晴天で、皆さん、歴史とは関係なく、のんびりと過ごされてました。

藤原京とは・・・

持統天皇の8年(694年)から和銅3年(710年)まで、
持統・文武・元明天皇三代にわたる都です。
藤原宮はその中心部にあたり、現代でいうと、皇居と国会議事堂、霞ヶ関の官庁街を一カ所に集めたようなところです〜☆
大きさは、
約900m四方、周りは高い塀と堀で囲まれて、各面に3カ所ずつ門があったそうです。
そして中には、天皇が住む内裏、政治や儀式を行う大極殿と朝堂院、役所の建物などが建ち並んでおりました。

大極殿は、藤原宮で最大の建物で、正面45m、側面20m、基壇を含めた高さは25m、高さは、
現代の8階建てビルと同じくらいだそうですよ!!
建物は、礎石の上に赤く塗った柱を使って、屋根は瓦葺き…という、中国風の建物で、宮殿としては日本最古です。が、現在残っているは、基壇の跡だけです。

ぱいんは今、マンションの8階に住んでます〜
(全然関係のない話ですが・・・)
しかし、8階といえばかなりの高さですよ〜!
たぶん当時の建築の粋を集めて建てたのでしょうねぇ〜(^^)


藤原宮跡は、なんといってもだだっ広い原っぱで、
ここに持統さんの宮があったのね…という感慨は覚えつつも、
特にこれといって見るものもないので、あっという間に見学も終え、
次は、久しぶりに甘樫丘に登ることにしました〜☆
(甘樫丘に登るなんて、学生の時以来です!!)

甘樫丘より飛鳥を遠望

小さくて見えづらいですが、
画面中央に大きな木があるのが分かりますか?
あのあたりが「伝板葺宮跡」です。
本当に見下ろしてますねぇ、宮を!

こちらも画面中央に、
お寺の屋根らしき物があるので探してみて下さい!
これが「飛鳥寺」です。
本当に飛鳥中が一望の下です!!
甘樫丘といえば
蘇我蝦夷・入鹿親子の館のあったところですよ〜♪
実際にここに立ってみると、
当時の蘇我氏の権力のほどがしのばれます!

が、この日は4月とはいえかなり日差しも強く、
日頃の運動不足もたたって、けっこうヘトヘトになってしまいました。
確かに展望はいいけど、
この道を毎日上り下りして宮まで通った入鹿さん、
結構大変だったでしょうね〜(^^ゞ
入鹿さんは馬だから、へっちゃらなのかしら…
でも、忘れ物とかしても、あわてて取りに帰れませんねぇ〜


甘樫丘を出発した、ぱいん一行、
最後は、橿原考古学研究所付属博物館を見学しました!
ちょうど、特別展が開かれていて、
『天武・持統朝 -その時代と人々-』という特別展示があり、
常設の展示物もかなり充実してました。
さすがにケチなぱいんでも、
800円という入館料を高いとは思わなかったくらいです〜♪

特に、展示物の説明をしてくれるボランティアのおじさんに声をかけていただいて、
いろいろ説明をしてもらいながら見学したので、
勝手にまわるよりはずっと勉強になりました〜☆

ぱいんが一番気に入った展示物は、「埴輪」でした。
教科書などでよく見るお馴染みのデザインなのですが、
自分が勝手に頭の中で思っていた物より、
実際は、ずっと大きくて、もっと動きのある芸術作品でした!
(特に、その大きさにびっくり〜〜〜)

博物館付属のミュージアムショップ(おみやげ物屋)には、
なかなか古代史ファンの心をくすぐるかわいいグッズがどっちゃり〜
上の写真が、今回の戦利品です〜(^^)
勾玉ペンダント埴輪キーホルダー
そして、三角縁神獣鏡をかたどった手鏡です♪
(なかなか、かわいいでしょ!!)

というわけで(←どういうわけじゃ)、奈良を堪能したぱいん一行は、
帰途についたのでありました。
本当にこの季節は外歩きをするには最高でした〜☆

[1]春の花々  [2]当麻寺伽藍など [3]藤原京・甘樫丘

古代史紀行TOPへ

ホームへ