飛鳥旅行の続きです。

今回この壁紙にしたのは特に意味はないのですが、
まあ夕刻も迫ってきたし・・・というわけで、この壁紙を選びました。

で、旅行記の続きです。
飛鳥寺を去った私たちご一行。
次に向かうは、伝板蓋宮跡です。
飛鳥寺から伝板蓋宮跡までは、「徒歩15分」と、いただいたパンフレットには書いてありました。
徒歩15分〜!!
遠いではありませんか!
というわけで、やはり車で移動。


伝板蓋宮跡

板蓋宮というのは、大化の改新のとき、中大兄皇子が蘇我入鹿を暗殺したところでございます。
皇子の母、
皇極帝の宮でございました。
ここは伝板蓋宮跡でございます。どうして
「伝」がついているかと申しますと、
ここが確実に板蓋宮であったという確証がないからなのでございます。
現に、今見えている遺跡は、最近の発掘調査で、
天武天皇の「飛鳥浄御原宮」であったということが分かりました。
ただし、ここは複合遺跡といって、幾重にも遺跡が重なっているそうなので、
またこれからの発掘で、もしかしたら、この下から板蓋宮の遺構が出てくるかもしれません。


私たちは、伝板蓋宮跡に入っていく細いあぜ道のような道の手前に車を止めました。
(ごめんなさ〜い。また路上駐車してしまいました・・・)
そこには、「伝板蓋宮跡まで徒歩1分」という立て看板が。

で、看板の矢印に従って進みましたが、あれ〜? なんだかおかしい・・・
そこは、周りが見渡せるような広い場所なのに、
何もそれらしいものは見当たらないのです。

「徒歩1分っていったら、もう見えるはずよねぇ。」とAちゃん。
「なんにもないやん・・・」とTさん。

しかし、私たち一行のすぐ前あたりに、珍しく観光客らしい数人の人々が・・・
「あそこかなぁ?」と進む一行。

伝板蓋宮跡といえば、大化の改新の舞台として明日香では超有名なところ
いつ行っても、人が群れているのが普通です。
(おまけに周りはレンタルサイクルの山のはず・・・では???)

おかしいなぁ〜と思いつつ行ってみると、
私はそこで信じられないような光景を目の当たりにしたのです。
写真を撮らなかったことが悔やまれてなりません。

ご存知の方も多いと思いますが、
伝板蓋宮跡とは、別に何かの建物が建っているわけではなく、
当時の井戸や、柱を立てた穴が残っている、石敷きの広場なのでございます。

でも、いつも私が訪れるときは、それはそれなりに整備はされておりました。
ところがどうでしょう!
確かに石敷きは見えるものの、雑草が生え放題
ちょっと離れてみただけでは、そこに石敷きがあるのさえ分かりません。
おまけに、観光客も私たち一行を除くと、その数人の人々のみ。

古代史大好きの私たちとしては、ちょっと悲しかったけど、
なにせ、体力も根性もない一行、
まさか、そこで草ひきをするなどという無謀な行為ができるはずもなく、
「きっと観光シーズンにはきれいになってるやろ。」とつぶやき、
早々と、伝板蓋宮跡を後にしたのでございました。
トホホ・・・なにをしにきたことやら・・・

さあ、旅も大詰め。
私たちが最後に向かうのは、
お待たせしました〜! 次はMちゃんリクエストの「天武・持統天皇合葬陵」です。

天武・持統天皇合葬陵

天武天皇も持統天皇も古代史には欠くことのできない偉大な帝たちですが、
今は、割とこぢんまりした陵に、ご夫婦仲良く眠っておられます。


伝板蓋宮跡から天武・持統天皇陵までの距離は地図で見たところ1.5kmくらい
歩いて、20分から25分っていうところでしょうか。
ホントにしつこいようですが、この猛暑、
まあこの距離なら車で移動したとしても、天武さまや持統さまに、
そこまで「根性なし〜!」とののしられることはないでしょう。
と、勝手に解釈して、そそくさと車に乗り込むぱいん。

ほんの少し離れていただけなのに、車の中は灼熱の地獄と化しています。
あぁ〜おそろし〜

そんな私たちをよそに、一人ウキウキしてるMちゃん。
なんちゅ〜元気なやっちゃ!
猛暑の中の飛鳥紀行断行で、かなりボロボロになっているMちゃんですが、
お顔には満足げな笑みが・・・Mちゃんよかったね〜^_^;
数ある古墳の中で、唯一被葬者が確実とされる天武・持統天皇合葬陵でございます。
というのも、かつてこの古墳は
盗掘にあい、明治13年、盗掘記録である『阿不幾乃山陵記』が発見されたことによって、被葬者が確定されたそうなのです。
(長の眠りを妨げられてかわいそう)

持統天皇は火葬で葬られた初めての天皇だそうですよ。遺骨は銀の筥に納められて、安置されてるとか・・・
とまあ、こんなわけで、Mちゃんは念願の持統天皇のお墓参りをすませ、
ボロボロに疲れた私たち一行は、帰りのサービスエリアで、本日4本目のペットボトルを購入し、
猛暑の飛鳥を後にしたのでございました。
なんと一人2リットル近くのお茶を飲み干す。なんちゅう恐ろしいこっちゃ!

みなさま、ごくろうさまでした〜!(^^ゞ
でもやっぱり、もう少し気候のよいときに来たいです。

「飛鳥旅行」と銘打っていますが、実は日帰りの飛鳥散策なのでした〜
おしまい

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