飛鳥旅行の続きです。

さて、万葉文化館を出た私たち一行。
日は少し傾いているとはいえ、めっちゃ暑い〜
何でこんなに暑いの〜
と、とりあえず、万葉文化館のすぐ近くの自動販売機で本日2本目のペットボトル購入

というわで、また今回は燃えるようなオレンジの壁紙にしました。

次に向かうのはもちろん飛鳥寺
万葉文化館でしっかり場所も聞いたノダ!
さすがの方向音痴の一行でも、そこまで見当違いのところには来ていなかったらしく、
飛鳥寺までは、歩いても5分ほどとのこと。

しかし、全く根性のない一行は、またまた車で移動。
ほどなく、今回は無事、飛鳥寺に到着したのでございます。


飛 鳥 寺

いわずとしれた飛鳥大仏が安置されている寺院でございます。
大化の改新で有名な、中大兄皇子と中臣鎌足の出会いのエピソードも残っているお寺です。

お寺に着いて、今まで石舞台、万葉文化館と、巨大な建造物を見てきただけに、
お寺のこぢんまりした規模に、ちょっとびっくり!
数々の歴史の舞台になったお寺とは到底思えないほど、こぢんまりしたかわいい(ごめんなさい…)建物です。

ですが、入り口のところに、
「冷房中につき、入り口のドアは閉めてください。」という張り紙が・・・
やった〜! 冷房してくれてるやん!
抱き合って喜ぶ私たち一行。

さっそく、靴を脱いで、本堂におじゃましました。
涼し−い!
が、恐ろしいことに、本殿への入り口のところにもう1枚ドアが・・・
そうなんです。
冷房は、社務所にいる人のためのものだったのです。

本殿は暑いぃ〜!
もうぉ〜 大仏さまも暑いって言ってるやん。本殿にもクーラー付けてよ!
悟りを開いた大仏さまがそんなこと言うはずありません。
ひとえに、根性と修行の足りない私たち一行の叫びでございます。
またまたみごとに観光客の姿がない〜
写真の隅に写ってる白い帽子は、私ぱいんの帽子です。せっかくいい写真なのに〜^^;
飛鳥寺は,、崇峻天皇元年(588年)蘇我馬子が発願し、推古天皇四年(596年)に創建された日本最古の寺だそうです。
近年(昭和31年)の発掘調査により、創建時は塔を中心に、東西と北にそれぞれ金堂を配し、その外側に回廊をめぐらし更に講堂を含む壮大な伽藍だったことが分かったそうです。なんと
法隆寺の3倍!(こぢんまりだなんてごめんなさい。)
本尊の飛鳥大仏は、推古天皇十四年(606年)に天皇が詔して
鞍作鳥仏帥に造らせた日本最古の仏像だそうです。
「こんな狭いところで蹴鞠なんかできるんやろか?」
と、本堂から、いかにもかわいらしい小さなお庭を見てMちゃんがぽろり。

そうなんです。
中大兄皇子と中臣鎌足の出会いというのが、飛鳥寺で皇子が蹴鞠をやっていて、
熱中のあまり、靴を飛ばしてしまったとき、
その靴を拾って、皇子に捧げたのが鎌足だった
というエピソードがあるのです。

しかし、蹴鞠をやるにはちょっと・・・

きっと、昔はもっと大きかったんやで〜 ほれ、ここに書いてあるやん!」とAちゃん。
拝観券の裏を指差して言います。
拝観券の裏には、上記の写真の隣に書いてあるような説明が載っておりました。
「あらま! 昔は法隆寺の3倍も敷地があったんやわ。」と私。
なんともとんちんかんな一行でございます。

こんなアホな一行を前にしても、
飛鳥大仏さまは、端正な涼しそうなお顔で座っておられました。
飛鳥大仏さまは、鋳造年代の分かるわが国最古の仏様なのだそうですが、
かなりの補修がされ、当初からあるのは顔の上半分、左耳、右手中央3指くらいなのだそうです。
離れて見ると全然分かりませんが、
近づいて、よぉ〜く眺めると、
当初から残っている部分と、補修された部分の境目がうっすらとわかります。

同じ大仏とはいえ、東大寺の大仏さまと比べると、
はるかにこぢんまりした大仏さまですが、
一般的にあるような仏様といえば、でっぷり太って・・・というイメージではなく、
飛鳥大仏さまは、スリムで、とってもハンサムな仏様です♪
やっぱりお会いできてよかった!←と、ほんのちょっとだけ暑さを忘れるぱいん

そんなこんなで、私たち一行は本堂から境内に出ました。
すると、境内の隅に「蘇我入鹿の首塚 徒歩30秒」という看板が。
さすがに、今度は徒歩で蘇我入鹿の首塚へ。
板蓋宮(いたぶきのみや)で中大兄皇子の刃を受けた蘇我入鹿が、
とりあえずここまで逃れてきて、ここで最期を迎えたということですが真偽のほどはどうでしょうか???
小さな供養塔が建っておりました。
蘇我入鹿の供養塔の写真は撮らなかったのですけど、これは供養塔から見た飛鳥寺です。

風景がのどやかで、いかにも飛鳥らしいと思いません?

写真に見える立看板は、駐輪場の看板なのですが、やっぱり
自転車は1台も止まっておりませんでした…^_^;

すみません…ちょっとアングルがゆがんでますね。
供養塔には一応花も供えられておりましたが、枯れ枯れで、ひからびております。
「やっぱり敗者はこうなのね・・・」としんみりつぶやくMちゃん。
Mちゃんは、けっこう蘇我入鹿のファンでもあるのです。
まあ…この猛暑ですから、花が枯れているのはそういう問題でもないと思うけど、
一心に供養塔に手を合わせているMちゃんには言いませんでした。
(そんなデリカシーのないこと言ったら殴られそうだったので。)
そのMちゃんの背中には、西日がこれでもか〜!というように照りつけております。
あぁ恐ろしい・・・しつこいようですけど暑い!

とまあこういうわけで、Mちゃんご贔屓の蘇我入鹿さまのお墓参りもすませ、
私たち一行は、本日3本目のペットボトルを購入し、飛鳥寺を去ったのでございました。

余談ですが、飛鳥の有名スポットにあるおみやげ物屋さんには、
ほとんどすべてといっていいほど、「飛鳥の蘇」という食べ物が置いてあります。
現代でいうチーズのようなものだそうです。
Mちゃんは、この蘇を食すのをたいそう楽しみにしておりましたが、
この猛暑のみぎり、そんなものより冷たいお茶の方がいい!ということで、
蘇を食すのは次回の来訪の楽しみとすることにしたそうです。



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